友達

10.25

12日の同期会には、川崎から友人が駆けつけてくれた。彼とは高校時代から40年の付き合いがある。その間、交流が切れる事が全く無かった。40年以上交流の途絶えない友人というのは、珍しいと誰かに言われた事がある。高校2年で知り合って、大学浪人を私は3年、彼は4年。大学は彼は東京、私は盛岡だったので、大学の休みには私が上京し、彼が社会人となっても、よく東京に遊びに行ったものだった。大学時代には私の朝野球の試合に、彼がわざわざ東京から駆けつけて、一緒に参加してくれた。彼の会社の上司と一緒にゴルフをしたこともある。もちろん彼の結婚式にも出席したが、当時の私は、「これで、彼ともしばらく遊べなくなるなあ!」と勝手に嘆いたものだった。

今、彼は川崎でコンビニの店長をしている。とても忙しい毎日を送っていて、一日の来客数は4000人にもなるそうである。2年前の大震災の時には、4800人ものお客さんが来店し、店内の商品が全て売り切れてしまったという。その日は関東地方で1番の来客数を記録した。スタッフも総勢35人に達し、そのシフトの遣り繰りで非常に多忙な生活である。一般的にコンビニ業界というのは、スタッフやそのシフトの遣り繰りが一番のポイントで、これを何とか乗り切らないとスムーズなビジネスに繋がらない。いつも頭の痛い所だよーーと彼は言っている。1日に4000人のお客さんが来て、売り上げが200万円近くになるというから、年商にして6~7億にもなる。大変な金額だが。彼はあまりその金額には頓着していないらしい。むしろ先ほどのスタッフの遣り繰りの事で頭がいっぱいの様子。売り上げよりも、人の手配の方に気持ちが行っているというのが、いかにも彼らしい。仕事の忙しさ、人に気持ち良く働いてもらう事に全力を傾けているのだろう。それこそ立派な経営の秘訣だ。

その彼が私の歌を聴くために、多忙な中わざわざ東京からやってきてくれたのだから、とても嬉しかった。友達は銭金で買えるものではない。--という言葉を思い出した。そういえば昔、彼の居た証券会社の株を300万円ほどで買った事がある。結局その株はバブルの崩壊の時にほとんど価値が無くなって、ただ同然で売ってしまった。でも私はその事を悔やんではいない。むしろ今考えれば、彼の成功の前祝として送った金だと思った方がいいのかもしれない。それほど掛け替えのない友達なのである。

 

 

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