友人のログハウス

09.27

images[1]同期会のレパートリーである、「恋のバカンス」のベースギターのメロディがどうしても聞き取れない。原曲はウッドベースを使っているのだが、エレキベースの音とはまるで響きが違う。途方にくれて、ジャズベースを主に演奏している友人をペーパンの山の中まで訪ねて行った。彼は20年以上もウッドベースを演奏している。近くまで車で行ってから迎えに来てもらい、彼の作ったログハウスまで誘導してもらった。熊の出そうな山の中である。途中の道路の路肩も崩れ気味で、冬ならジープタイプの4駆でないと雪に埋まってしまうかもしれない。
ログハウスは2階建ての母屋と平屋のキャビン、風呂などから構成されている。母屋に案内されて中に入り、その大きさにまず驚いてしまう。屋根の高さは7mぐらいある。居間部分にはソファーが置かれ、残り半分には大きなテーブル、台所などに別れている。高い天井を見上げながら「弟と二人で造ったんだよ。」という彼の言葉が信じられなかった。全くの素人が造り上げたとは、到底思えない。木材や窓ガラスなどの基本的な建築材も全て、いろいろな所から調達してきたのだと言う。例えば窓のサイズは、大きさがまちまちだが、ガラス工場へ行って、サイズを間違えて成型され使い物にならなくなったガラスを無料で譲り受け、それに合わせて窓を造っていったのである。その大きさのまちまちの窓が
このログハウスには、妙にマッチしている。
週末は弟さんと二人で籠りっきりでハウス造りの作業に没頭するーーという生活をここ11年ほど
続けて来た。まだハウスは未完成で、これからも造り続けて行くつもりだそうである。
ハウスの高い天井を見上げながら、男の夢、ロマンというものを強く感じた。
彼は普段とても口数が少なく、たまに同級生の飲み会に参加していても、目立つ方ではない。だから
私も今まで「彼が一体どういう人なのか?」という事が、よく判らなかった。だがこの大きなログハウスを見て、彼の人となりがようやく判った様な気がした。
飲み会でいつも喋り捲ってうるさい友人たちより、このログハウスの方が、よほど雄弁ではないか?
彼のベースの腕前も、この素人離れしたログハウスを見れば凡そ想像がつくーーというものだ。
それから2時間、彼と弟さんにみっちりベースを教えてもらってから、素晴らしいログハウスを
後にした。

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